国際シンボルマークについて

1、国際シンボルマークとは

国際リハビリテーション協会（Rehabilitation International : 以下ＲＩ）が1969年アイルランドのダブリン市で開催したＲＩ総会で採択したもので、「各国ばらばらに使われているシンボルマークを統一したものとし、障害者の物理的環境改善のために使用しよう」という目的のもとに作られました。


しかし、国際シンボルマークの意味を誤解されている方も少なくありません。

例えば、そのデザインから車いす使用者のみを表しているように思われますが、本来は「すべての障害者が利用できる建築物、施設」を意味しているのです。また、間違った使用方法のために、障害者に混乱を与えてしまうこともあります。

２．現状

私たち障害者にとって、障害者のために用意された施設等を利用できないことは大変不快なことであり、大きな課題と考えます。

例えば、障害者が利用できるよう駐車スペースに国際シンボルマークを表示しているにもかかわらず、健常者が堂々と利用し、実際に障害者が利用できないといった例がほとんどの施設で見受けられます。本来なら、これらは不法駐車と呼び、アメリカや他の先進国では警察が取り締まっているのが現状ですが、日本ではまだ法律で定められてはいません。しかし、多くの障害者が2重にハンディキャップを背負う事実を察していただきたいと思うのです。

このようなことから、私たちは、国際シンボルマークの正しい理解と、障害者のハンディキャップの実情を一般市民に訴えるとともに、国際シンボルマークを表示している施設等に対して、その利用に関する管理体制がどのようなものかを明らかにしていただきたいと考えております。

これらの問題に対して、当NPO法人は、正しい使用ができていない施設・企業への改善申し立てと、希望があればどのような使用が望ましいのかをお伝えさせていただいております。

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